総領事からのご挨拶

令和4年1月5日
在スラバヤ日本国総領事
竹山 健一


在スラバヤ日本国総領事館管轄地域に在住の皆さま

昨2021年4月25日に着任し、8ヶ月が過ぎました。着任直後に、東ジャワ州知事、東ジャワ州警察本部長、法務人権省東ジャワ入国管理局長など在留邦人の皆様の生活でお世話になる要人への着任表敬を行うことができました。しかし、6月下旬頃からスラバヤ市においてコロナ感染第2波が始まり、7月から9月まではインドネシア政府による厳格な社会活動制限(PPKM)レベル4が発令されたため、面会などの対面での活動は困難な状況でした。10月中旬頃から活動を再開できる状況となったため、東ジャワ州の経済関係者、州政府の労働当局、病院や保健当局、マス・メディアなど、引き続き在留邦人の生活でお世話になる州政府の関連機関や日系企業の円滑な活動を確保するためにお世話になる機関・団体との良好な関係を構築することに努めてきました。
 
こういった一連の表敬訪問や会談を通じて、先方からは一様に、在留邦人の皆さんが安心して生活し、円滑に事業ができるよう協力するという前向きな言葉があったほか、同時に、東ジャワ州へのさらなる日本からの投資についての期待の表明がありました。私からは、こういった新規の投資に対する期待表明があるたびに、投資に対する優遇措置も大事だが、それに負けず劣らず重要なことは既存の投資家の声に耳を傾け、既存の投資家が抱えている問題に対して真摯に対応していくことが長い目で見て新規の投資の呼び込みにつながることを訴えてきました。今後も、関連当局に対して粘り強く、こうした説明を行っていくと共に、州内で操業される日系企業の皆様の円滑な活動が確保されるよう働きかけていきたいと考えています。
 
また、6月下旬頃から始まったコロナ感染第2波の中で、コロナ関連の医療機関・検査機関、東ジャワ州内の道路規制、モールやスーパー等の入店規制状況などについて情報提供を行った他、邦人感染者の緊急搬送の調整連絡及び一時帰国者向けのワクチン接種を希望する方がジャカルタ経由で円滑に出国できるようジュアンダ空港との連絡調整を行いました。また、東ジャワ州内でワクチン接種を希望する在留邦人の方々に対するワクチン接種の機会が得られるよう州政府・市政府保健当局への働きかけ・調整を行いました。現在、まさにオミクロン株のコロナ感染症がスラバヤでも確認される中、ブースター・ワクチン接種を求める声が上がっており、在留邦人の皆様の不安解消につながるよう、州政府・市政府の保健当局と調整を行っていきたいと考えています。東・南・北カリマンタンの3州についても、コロナの感染状況などにつき情報収集を行うと共に、できるだけ早いタイミングで訪問し、在留邦人の方々が安心して生活できるよう関係当局に申し入れを行いたいと考えています。
 
新型コロナウィルス感染症への対処のため様々な規制が続く中、生活や仕事の面で様々なご不便があると思いますが、皆さまにおかれては、コロナ感染、自然災害、治安・犯罪などに対して、引き続きくれぐれもご注意ください。総領事館としても情報提供に努めるとともに、皆さまのお役に立てるよう、引き続き努めてまいります。

在スラバヤ日本国総領事
竹山 健一