総領事からのご挨拶

2021/1/22
在スラバヤ日本国総領事
谷昌紀
私自身のことになりますが、これまでのインドネシアとの関わりを振り返ってみると、1983年のジャカルタ赴任から始まり、この37年間、直接的、間接的に実に長い関わりを持ってきました。直近では、マカッサルでの勤務を経て、2017年からスラバヤで勤務しておりますが、ここスラバヤは東部地域への物資の輸送拠点でもあることから、インドネシアの中でも東部地域との絆を強く感じる次第です。

この広大で多様なインドネシアを一言で表現することはとても難しく、例えば資源豊かなパプアはジャワとは全く異なる文化を有していますし、南スラウェシでは海の民としてブギス・マカッサル族がこの地域の海を駆け回っています。カリマンタンの壮大な原野はとても印象的です。そして、ここ東ジャワ・スラバヤは14世紀マジャパヒト王朝の息吹が今も伝わる活気あふれる大都会という具合です。

直近の20年間、インドネシアは劇的に変化しました。1998年の民主化に始まり、今やG20に仲間入りする地域の大国になりました。豊かな資源と豊富な労働力が魅力で、日系企業の進出も著しく、ここ東ジャワ周辺だけでも160社が進出してきています。ただ、これだけ大きな国ですから、統一的な行政という視点からは課題もありますが、日系企業の皆様と共に一つずつ地道に解決していきたいと考えます。将来にわたりインドネシアは日本にとり重要な国であり続けますので、課題にたいしては、日「イ」双方が取り組み、現実の解決を図るという作業プロセスが今後ますます重要かつ必要になってくると考えます。

昨年1年間は、新型コロナ感染症の爆発的流行により人の活動や交流、ひいては経済にも深刻な影響をもたらしましたが、本年は国際社会の知恵と科学技術によりこの危機を乗り越え、皆様と共にまた新しい日「イ」関係の一ページを開いていきたいと願っています。
 
令和3年1月 / 2021年1月
在スラバヤ日本国総領事
谷 昌紀