スラバヤ総領事館 海外安全対策情報

令和3年4月5日

海外安全対策情報(令和3年1月~令和3年3月分)


1 一般治安情勢

  スラバヤ市を州都とする東ジャワ州においては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行政及び治安当局による規制やその他遵守の街頭監視の強化等もあり、犯罪発生状況は減少傾向にあったものの、薬物犯を中心とした犯罪の急増により前年比+18.85%の件数増加となった。一方、スラバヤ市においては、犯罪件数自体は前年比-2.35%と微減するも、相変わらず路上強盗、ひったくり等も散発的に発生しているため、早朝及び夜間帯には急を要しない外出を控えるとともに、移動する際は出来る限り車両を利用するなど、必要な安全対策をとることが重要である。全体的な犯罪件数の減少に比較し、同市における薬物犯罪の増加は前年比+306%と急増しており、これまで以上に薬物犯罪への注意が必要である。
  なお、令和2年度第4四半期において、邦人被害に関する報告は受けていない。

2 テロ情勢

  警察官、警察施設、宗教施設を標的とする傾向があることから、これら施設には極力近づかないようにすることが肝要である。また上記のほかテロの標的となりやすい場所として、軍・政府関係施設、欧米関連施設、ショッピングモール等の不特定多数の人が集まる場所等が挙げられるところ、そのような場所を訪れる際には、退避ルート・隠れられる場所を確認するとともに、周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど安全対策を怠らないことが必要である。令和2年6月の南カリマンタン州での警察官刺殺事案後、管轄地域内のテロ事案はない。令和3年2月末から3月にかけて、東ジャワ州複数都市において、テロ容疑者22人が連続して検挙されたほか、その後も断続的にテロ容疑者の検挙が続いている。

3 誘拐・脅迫事件発生状況

  邦人関連情報には接していない。


4 対日感情

  対日感情は基本的に良好であり、特段の変化は見られない。


5 日系企業の安全に関わる問題

  新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、企業に対して保健プロトコールの厳守が求められており、企業内での集団感染に注意を要する状況である。当局による視察も実施されているとの情報もあるため、所在地における保健プロトコールの運用状況について最新の情報を入手するよう努める必要がある。