スラバヤ総領事館 海外安全対策情報
令和7年8月18日
海外安全対策情報(令和7年4月~令和7年7月分)
1 一般治安情勢
日本人が被害にあった事件は確認していません。治安は概ね良好ですが、いくつかの注意を要します。
(1)繁華街やモール、路上などでは、財布や携帯電話を狙ったスリが発生しているこ とから、カバンを体の前で持つなどの防犯対策を行ってください。特に夜間は、若者同士の乱闘やひったくりなどの犯罪に巻き込まれる可能性が日昼に比べて高くなることから、夜間の外出は注意してください。また、外出する場合には、移動は徒歩ではなく車を利用するなどしてください。
(2)麻薬の売買が横行しており、地元紙は薬物関連事件での逮捕者が出ていることを 連日報じています。インドネシアでは、麻薬関係法規の違反者は厳しく処罰され、場合によっては死刑あるいは禁固等の重刑が科されることもありますので、違法な薬物には絶対に手を出さないでください。また、事件に巻き込まれることのないように、繁華街の路地裏など麻薬取引が行われる可能性が高い場所には近づかないことも重要です。
(3)最近、警察による賭博に対する取締りが特に強化されており、地元紙は、オンライン賭博に関与した者が検挙されたと報じられています。インドネシアでは、賭博が厳しく規制されており、違反すると禁固刑や罰金を科せられるおそれがありますので、どのような形態であっても賭け事には絶対に手を出さないでください。
(4)今年に入り、フェリー等の船舶事故が発生しています。7月には、東ジャワ州バニュワンギからバリ島に向かうフェリーが航行途中に沈没し、多数の犠牲者が出た事故が発生しました。船舶の運行会社には安全性に疑問のある会社も多くあるほか、保険加入も進んでいないと言われており、信頼性のある代理店、運行会社選びは非常に重要です。船などに救命胴衣が備え付けられていない安全意識の乏しい運航会社も多くあるようですので、乗船前に必ず確認してください。また、隣のバリ島では、高波によって観光船が転覆する事故も発生していることから、フェリーや観光船などに乗船する際は、十分注意してください。
2 ビザ(査証)について
当地のビザ(査証)は、細かく分類されており、訪問目的に応じたビザの取得が必要です。ビザの種類を間違えてしまうと、出入国時・ビザ延長時にトラブルになる可能性があります。例えば、観光・親族訪問目的で取得できる到着ビザ(VOA,Visa On Arrival)では、当地の語学学校の授業に参加することができないと解されています。研修、ビジネス等で取得すべきビザの種類についてよく確認していただき、要すれば渡航責任者または在京インドネシア大使館等に確認をお願いします。3 テロ情勢
2018年5月に発生した教会3箇所に対する自爆テロ事件以降、東ジャワ州においてテロ事件は発生していません。警察署や宗教施設を標的とする傾向があることから、これらの施設には、できるだけ近づかないようにすることが重要です。2024年7月には、東ジャワ州バトゥ市において、教会に対する爆弾テロを計画していた男が逮捕されているなど、いまだテロの潜在的脅威が存在しています。
4 誘拐・脅迫事件発生状況
日本人関連情報には接していません。
5 対日感情
対日感情は基本的に良好です。
6 日系企業の安全に関する諸問題
日本企業の安全に係る諸問題に関する情報には接していません。
7 災害
(1)地震・水害2025年4月から7月において、特に大きな地震被害・水害は発生していません。火山活動
(2)火山活動
東ジャワ州南部に、スメル山というジャワ島最高峰の山があります(標高3,676m)。活火山の一つであり、2021年12月4日には大規模な噴火により犠牲者が出ました。現在は警戒レベル2(4段階中)ですが、断続的に小規模な噴火を繰り返していることから、引き続き注意を要します。
8 その他
日本人旅行者が滞在中に怪我をしたり、体調不良となり入院するケースが以前より 多く見られます。インドネシアでは、医療費が高額になることが多く、前払いや保険会社の支払い保証がなければ治療を受けられないこともあります。また、治療のため第三国に移送しなければならないケースも予想され、その際には、非常に高額な搬送費用を請求されることになります。そのため、旅行に際しては、海外旅行保険への加入を強く推奨いたします。クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、適用される条件が厳しく、保険金額も低い傾向があるため、必ず規約を確認してください。また、旅行する際には、ご家族、知人等に旅行目的やスケジュール、緊急連絡先などを伝えるほか、外務省の渡航登録サービス「たびレジ」への登録をお願いします。