総領事館便り 2013年1月号


年頭ご挨拶

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
皆様方におかれましては、どのような新年をお迎えになられましたか? 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。
毎年のことながら、年頭に際し、自身の昨年一年間の言動を顧み、猛省しつつ、「今年こそは・・・」と強い決意を抱くのですが、言うは易し行うは難し、ですね。
私にとり今回は3度目のスラバヤ赴任になりますが、インドネシア第二の都市に相応しい発展ぶりに喜びを感じております。83年に初めて赴任した当時、市内にはタクシーすらありませんでした。庶民の足はもっぱらベチャと乗り合いの小型バス、ジャカルタ行の空の便に関してはガルーダがスラバヤ・ジャカルタ間のシャトル便を一日7便運行していたのが主流でしたが、高額であったため、一般の方々は専ら電車乃至は船でジャカルタに出掛けていました。また、市内は雨期になれば至る所でバンジル(洪水)。当時の東ジャワ日本人会の事務所があったJL.Prapancaも雨期になると床下浸水に見舞われたものです。それが、今日では都市計画が進み、一部の幹線道路を除いてバンジルはなくなり、市内には高速道路が走り、更には空のダイヤも大幅に増え、仄聞したところでは近日中にもスラバヤのジュアンダ空港が国内で4番目のハブ空港に指定されるとのこと。因みに現在のハブ空港はジャカルタ、バリおよびマカッサルです。
民主化の流れを受け、インドネシア国民一人あたりのGDPは3,500ドルを超え、ASEANの盟主にとどまらず、G20のメンバーにもなり、もはや先進国と肩を並べるまでに発展してきています。スラバヤを州都とする東ジャワ州の経済発展も目覚ましいものがあり、その経済成長率は7.23%(国内平均は約6.4%)と国内33州の中でもベスト3に入る勢いです。日本企業の東ジャワ州進出件数も右肩上がりで増加しており、誠に喜ばしいと思います。更に東ジャワ州は大阪府と、スラバヤ市は高知市及び北九州市と姉妹都市関係にあり、スカルウォ東ジャワ州知事、トゥリ・ウィスマハリニ・スラバヤ市長も大変な親日家であり、日本との協力関係を大切にしておられます。このような良好な環境が更に深化することを祈念しております。
今年は「巳年」。「巳」は「脱皮」をする動物。その干支のとおり、皆様方も今年は脱皮して、新しい「自分」、新しいインドネシアを見つけてみては如何ですか? 皆様方のご健勝とご多幸を祈念しております。
平成25年1月吉日
在スラバヤ総領事  野村 昇

天皇誕生日祝賀レセプションの開催

在スラバヤ総領事館では、平成24年度天皇誕生日祝賀レセプションを昨年12月13日、市内シェラトンホテルにて開催いたしました。
本レセプションには、スカルウォ東ジャワ州知事、バンバン・スラバヤ副市長他、当地政府機関、マスピオン会長のアリム・マルクスさんはじめ当地財界・学界関係者、ジャパンクラブ役員を始めとする在留邦人代表の皆様等約400名にご出席戴き、盛会となりました。レセプションにおきましては、野村総領事とスカルウォ州知事の挨拶に続いて、岡野EJJC常任理事長に乾杯の音頭をとって頂きました。
今回のレセプションでは、 我が国国産の日本酒・ワインを提供し、将来の日本酒・日本産ワインの当地における販売の可能性に結びつきますことを期待しておりますと共に、公益社団法人日本インドネシア経済協力事業協会(JIAEC)の研修員受入活動にかかる展示を行いました。本年以降のレセプションにおきましては、当地で活動されている日本企業の皆様の、展示スペースを設けることも引き続き検討して参りたいと考えております。
また、今回のレセプションにおきましては、「ラグラグ会」の皆様には両国歌斉唱を、Yamaha Music社「East Wind」楽団及び「ブンガマワル」合唱団の皆様に両国の歌曲の演奏・合唱をご披露戴き、州知事はじめ出席者の皆様からは好評を得ました。素晴らしい演奏・合唱を頂戴した各グループの皆様にはあらためてお礼申し上げます。

岡野EJJC常任理事長(左)音頭により乾杯

「ブンガマワル」合唱団による両国歌謡合唱