総領事館便り 2014年10月号
国費留学生への渡航前オリエンテーション及び壮行会の実施
9月17日、総領事公邸に於いて、10月から日本へ留学予定の平成26年度国費留学生(日本語・日本文化研修留学生及び教員研修留学生)への渡日前オリエンテーション・壮行会を実施しました。
今回参加したのは、スラバヤ、マランを中心とした東ジャワ州から出発する13名の大学生及び4名の教師です。
冒頭、野村総領事より、「自分もインドネシア大学にて外国人留学生としての経験がある。経験上、「知ったかぶり」をしないで何でも聞くことが大事である。日本ではいろいろな経験をするであろうが、今日の諸先輩方のアドバイスを受けて、安心して日本へ行って欲しい。」と挨拶がありました。また、元日本留学生を代表してジャマル・モロッコ名誉領事もご出席くださり、「自分は2ヶ月に一度訪日しているが日々発展しており、食事の面でもハラルフードは多く問題ない。日本人は勤勉、嘘が嫌いである。日本の良い部分をたくさん吸収してきて欲しい。」と激励がありました。その他、プルサダ(インドネシア元留学生協会)会員のマレタ氏(アイルランガ大学講師)やイルマ氏(同)より、実体験を交えた日本での生活や大学の授業等について説明があり、渡日前の各参加者ははじめは緊張していたものの、質疑応答を重ねるうちに不安が解消され朗らかになり、大変満足した様子でした。

野村総領事(前列左から2番目)と参加者全員による集合写真
スラバヤ市の無料言語講座「Rumah Bahasa」への日本語教材の贈呈
9月19日に、野村在スラバヤ総領事よりスラバヤ市アリニ・スラバヤ市古文書図書館課長に対し、日本語教材「まるごと」20冊の贈呈が行われました。同教材は、スラバヤ市政府が開講している無料語学講座「Rumah Bahasa」で使用する目的で、国際交流基金より寄贈されたものです。
「Rumah Bahasa」では、英語、中国語、ドイツ語、ヒンディー語がすでに開設されていましたが、市民からの多数の相談・要望があり、9月12日から日本語講座が開設されました。授業カリキュラムについては国際交流基金日本語指導助手の中村伊予子さんに、各回の講師は当地の各大学や日本語学校の先生にご協力いただいております。初回より約30名の生徒が参加し、回を重ねるごとに受講生数は増加しています。今後は、多数の日本語初学者に対し、如何に楽しく、積極的に学んでもらうかを検討していく予定です。

贈呈式の様子(左:アリニ課長、右:野村総領事)

毎回の授業の様子