総領事館便り 2015年2月号


「東ジャワ州ポノロゴ県におけるイスラム小学校の教室施設拡充計画」供与式典

1月20日、ポノロゴ県ヌルル・フダ・イスラム小学校において日本政府が草の根・人間の安全保障無償資金協力の枠組みで支援した小学校教室施設拡充計画の供与式典が開催されました。本件はポノロゴ県の教育環境の向上を目的として、ヌルル・フダ・イスラム小学校の老朽化した校舎の改築及び増築(4教室、理科室、図書室、机・椅子などの備品)を目的に82,338米ドルを限度額として資金を供与し、実施されたものです。スパルニ同校長は「生徒数が多く教室等が不足し、校舎の老朽化に頭を悩ませていたところ、日本政府から支援をいただくことができた。日本政府に感謝申し上げる。今回の支援を通じて日本とポノロゴ県の関係が強化された。日本が困ったときには、自分たちが支援したい」と述べ、野村総領事は「今回の支援は、日本国民からのもの。皆さんが日本国民の善意を受け止め、今回改築された校舎の管理をきちんと行っていただくことで長きにわたり地域の役に立つことを望んでいる。昨年、新大統領が選出されたインドネシアは新時代を迎えている。是非本校の卒業生たちがインドネシアの将来のために活躍することを祈っている」と述べ、参加者からは拍手が湧き起こりました。

民家での授業(教室不足のため)

増築により建設された新教室


テープカットの様子
(左から:野村総領事、スパルニ校長、ポノロゴ県宗教局長)           

生徒の保護者との交流

建築展覧会「3.11東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」

在スラバヤ日本国総領事館は国際交流基金との共催で1月27日(火)から2月5日(木)、スラバヤ11月10日工科大学(ITS)にて建築展覧会「3.11東日本大震災の直後、建築家はどう対応したか」を開催しました。1月27日に行われた開会式には、野村在スラバヤ総領事、ヒダヤット・スギハルジョITS土木工学・計画学部長らが出席し、野村総領事は東日本大震災後のインドネシアからの支援に対し感謝を述べた他、2004年スマトラ沖地震の際に緊急支援を行った自身の経験を語りました。また、ヒダヤット学部長はスマトラ沖地震後のITSの活動を紹介するとともに、「地震が犠牲者を出すのではない。地震によって崩壊した建物が犠牲者を出す」と述べ、災害多発国であるインドネシアと日本における建築の重要性を再確認しました。同開会式ではITSのCLC(カルチャーランゲージセンター)で日本語を学ぶ学生が、スラバヤ市の姉妹都市である高知市のよさこい踊りを披露する場面もありました。10日間開催された同展覧会会場には建築学を専攻する学生や建築関係者が多く訪れ、有意義な展覧会となりました。ご来場くださった皆様に、厚く御礼申し上げます。

開会の挨拶 

パネルの説明をする野村総領事

第13回漢字カップの開催

在スラバヤ総領事館は国際交流基金、元日本留学生協会(プルサダ)東ジャワ支部、当地の語学学校との共催で、3月7日(土)にドクターストモ大学においてインドネシア人の日本語学習者が漢字の能力を競う大会「第13回漢字カップ」を開催します。同大会は漢字に関するクイズ形式の問題を通して、漢字に対する親しみを深めてもらうとともに漢字学習のモチベーションの向上のために毎年開催しているものです。インドネシア人の優勝チームと日本人学校生徒チームとの対抗戦も予定されています。ご関心のある方は是非会場に足をお運び下さい。
日時:3月7日(土)9:00-13:00(予定)
場所:ドクターストモ大学 文学部 
エム・サレ(M.Saleh) F校舎 5階講堂 
Universitas Dr.Soetomo,Aula Gedung F M.Saleh,Lantai5
Jl.Semmolowaru 84,Surabaya