在マカッサル領事事務所 海外安全対策情報

平成31年4月5日

海外安全対策情報(2018年度第4四半期)

1. 治安情勢

 治安は概ね良好であるが、いくつか注意を要する。

(1)近年、インドネシア各地においてテロ(未遂を含む)事件が複数発生しており、一昨年5月には東ジャワ州で複数の宗教施設や警察署を対象とした爆弾テロ事件が発生し、一般市民を含む多数の死傷者が出ている。ついては、テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、宗教関連施設、ショッピングモールや公共交通機関等の不特定多数の人が集まる場所)を訪れる際は、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど身の安全を確保することが必要。

(2)麻薬の売買が横行しており、薬物事件が多数発生している。インドネシアにおいては、麻薬関係の違反者は厳しく処罰され、場合によっては死刑あるいは禁固等の重刑が科されることもあるので、違法な薬物には絶対に手を出さない、また、事件に巻き込まれることのないように、繁華街の路地裏など麻薬取引が行われる可能性が高い場所には近づかないことが重要である。

(3)ひったくり、窃盗、置き引き、車上荒らし等の犯罪は日常生活において発生する可能性が高い。夜間の外出は極力控え、外出する場合は歩かずに車(自家用車、タクシー)を利用する。また昼間においても道を歩く際には、バイクによるひったくりが発生する可能性があるため周囲に注意を払い、道路側にカバンを持たない等の対策を行う。

(4)パプア州ミミカ県、プンチャック・ジャヤ県及び中部スラウェシ州ポソ県は、従来より外務省海外安全ホームページにおいて、危険度レベル2「不要不急の渡航は止めてください。」の危険情報が発出されている地域であり、やむを得ず渡航・滞在する場合は、取得した滞在許可等に基づき、常に最新の情報収集に努め、現地事情に詳しい者を同行させるなど、特別な注意を払うとともに十分な安全対策が必要。

2.自然災害

(1)中部スラウェシ州において、昨年9月28日にマグニチュード7.5の大地震が発生。1月以降引き続き余震も数回発生。

(2)南スラウェシ州の広い地域で、1月22日頃から大雨、高波、強風の影響により各地の河川が氾濫、大規模な洪水が発生し、数日間で死者70人以上、避難者数が約9000人に上るなどの甚大な被害が発生した。

(3)北スラウェシ州の州都マナドにおいて、2月1日頃から豪雨による大規模な洪水および地滑りが発生。少なくとも3人が死亡、約2500人が避難。空港が一時的に閉鎖されるなどの被害が発生した。

(4)パプア州ジャヤプラ県において、3月16日夜に鉄砲水や地滑りが発生。豪雨の影響によるものであり、少なくとも50人以上が死亡、4000人以上が避難した。

3.テロ・爆弾事件発生状況

  発生状況なし。

4.誘拐・脅迫事件発生状況

  邦人被害の事件は認知していない。

5.対日感情

  対日感情は基本的に良好であり、特段の変化は見られない。

6.日本企業の安全に関する諸問題

  関連情報なし。