在マカッサル領事事務所 海外安全対策情報
令和6年11月8日
2024年度第2四半期
1 一般治安情勢
(1)ひったくり、窃盗、置き引き、車上荒らし等の犯罪は日常生活において発生する可能性が高い。夜間の外出は極力控え、外出する場合は歩かずに車(自家用車、タクシー)を利用する。また昼間においても道を歩く際には、バイクによるひったくりが発生する可能性があるため周囲に注意を払い、道路側にカバンを持たない等の対策を行う。
(2)麻薬の売買が横行しており、薬物関連事件が多数発生している。インドネシアにおいては、麻薬関係法規の違反者は厳しく処罰され、場合によっては死刑あるいは禁固等の重刑が科されることもあるので、違法な薬物には絶対に手を出さない、また、事件に巻き込まれることのないように、繁華街の路地裏など麻薬取引が行われる可能性が高い場所には近づかないことが重要である。
(3)非正規の自家製アルコール飲料(いわゆる「密造酒」「闇酒」)を摂取したことが原因とみられる在留邦人の死亡、中毒症状の発症等の事案が発生。同様のアルコール飲料は当国のほかの地域でも流通している可能性があり、もし疑わしき飲料が手元にある場合には絶対に飲用しない。いかなる場合でも、「密造酒」や「闇酒」と呼ばれる非正規のアルコール飲料の購入及び摂取は差し控えるべきである。
(4)このほか、各主要都市において、住民によるデモが発生することが度々ある。デモが行われる道路では交通規制が行われ、混乱や渋滞が生じる可能性があります。ご自身の安全のため、不測の事態に巻き込まれないよう、該当地域の通過を避けるとともに、外出の際には周囲の状況に十分注意をする。また、デモに遭遇した際には、速やかにその場を離れるようにするべきである。
2 テロ情勢
当国において近年テロの標的となることが比較的多い場所(警察関係施設、宗教関連施設等)をやむなく訪れる際は滞在時間を最小限にとどめ、常に周囲の状況に注意を払い、不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるなど身の安全を確保することが重要である。
また、ショッピングモールやホテル等の不特定多数の人が集まる場所(ソフトターゲット)がテロの標的となる可能性もあることを念頭に置くことも必要である。
中部パプア州、山岳パプア州は外務省海外安全ホームページにおいて、危険度レベル2「不要不急の渡航は止めてください。」の危険情報が発出されている地域であり、やむを得ず渡航・滞在する場合は、取得した滞在許可等に基づき、常に最新の情報収集に努め、現地事情に詳しい者を同行させるなど、特別な注意を払うとともに十分な安全対策を行う必要がある。なお、各地における最近の動向は以下のとおり。
(1)パプア地域
パプア分離主義の過激派グループである「西パプア民族解放軍 自由パプア組織(TPNPB-OPM)」の中央司令部は、Facebook投稿で、金採掘とその他の天然資源の搾取への抗議として、外国企業及びグローバル資本家にパプアから立ち去るよう警告するとともに、パプア人に対して、米国・中国・日本及び違法採掘に関与している国々と関係のある標的を攻撃するよう呼びかけた。本件は邦人のみならず日系企業に対しても警告しており、当該地域への出張を含めた不要不急の渡航は止めると共に、滞在する必要がある場合には現地の最新の治安情勢についての情報収集に努め、十分な安全対策を行い、不測の事態に巻き込まれないよう特別な注意を払う必要がある。
特に中部パプア州、山岳パプア州では、上記武装集団と治安部隊との銃撃戦を含む衝突が度々発生しており、双方に死傷者が発生する事件が度々発生している。民間人に対しての被害も多く、最近では民間航空会社のパイロットを人質として取る事件も発生している。
3 災害
2024年第2四半期においては、特に大きな被害は報じられていないものの当事務所管轄地域各地でマグニチュード5を超える複数の地震が観測されており、引き続き津波を含む地震の発生に注意を要する。
(2)水害
2024年第2四半期においては、各地で大雨による洪水、地滑りの被害が報じられており、特にゴロンタロ州、南スラウェシ州タナトラジャ県及び北トラジャ県、同州ルウ県等で死者が発生する大規模な水害が起こった。
国家防災庁は、急激な大雨による洪水等の被害に注意を呼び掛けており、引き続き注意を要する。
(3)火山活動
2024年第2四半期においては、北スラウェシ州タラウド諸島ルアン山、北マルク州ハルマヘラ島イブ山の火山活動は落ち着いてはいるものの、今後も引き続き注意を要する。
現在の噴火警戒レベル(4段階中)
・ルアン山:レベルII(WASPADA:警戒)火口から半径2キロメートルは立入禁止
・イブ山:レベルIII(SIAGA:警戒)火口から半径5キロメートルは立入禁止
4 邦人被害事案
5 誘拐・脅迫事件発生状況
6 対日感情
7 日本企業の安全に関する諸問題
8 その他
旅行に際しては、海外旅行保険への加入を強く推奨いたします。クレジットカードに付帯する海外旅行保険は、適用される条件が厳しく、保険金額も低い傾向があるため、必ず規約を確認してください。
また、旅行をする際にはご家族、知人等に目的地やスケジュール、緊急連絡先などを伝えるようにしましょう。
過去の情報
- 海外安全対策情報(2024年度第1四半期)
- 海外安全対策情報(2023年度第4四半期)
- 海外安全対策情報(2023年度第3四半期)
- 海外安全対策情報(2023年度第1・2四半期)
- 海外安全対策情報(2022年度第2・3・4四半期)
- 海外安全対策情報(2022年度第1四半期)
- 海外安全対策情報(2021年度第4四半期)
- 海外安全対策情報(2021年度第1・2・3四半期)
- 海外安全対策情報(2020年度第4四半期)
- 海外安全対策情報(2020年度第3四半期)
- 海外安全対策情報(2020年度第2四半期)
- 海外安全対策情報(2020年度第1四半期)
- 海外安全対策情報(2019年度第4四半期)
- 海外安全対策情報(2019年度第3四半期)
- 海外安全対策情報(2019年度第2四半期)
- 海外安全対策情報(2019年度第1四半期)
- 海外安全対策情報(2018年度第4四半期)
- 海外安全対策情報(2018年度第3四半期)
- 海外安全対策情報2018年度第2四半期
- 海外安全対策情報(2018年度第1四半期)