所長からの御挨拶

マカッサル着任挨拶
5月22日に当事務所長として着任しました谷昌紀と申します。2012年8月までジャカルタの日本大使館で勤務しており、ミクロネシア連邦(太平洋に点在する小島からなる連邦国家です)に異動となりましたが、今般、約30年ぶりに再びマカッサルの地に戻って参りました。空港に降り立つと、クレテック(丁子入りタバコ)と町の雑多なにおいが入り交じり、懐かしいインドネシアの「匂い」がしました。「戻ってきたな」という感覚を体全体で感じた瞬間でした。
今のマカッサルには、当時ウジュンパンダンと呼ばれていた面影も残っていますが、大きく変わったという印象を強く受けました。何が変わったと感じられたかといいますと、大きなビルが建ち並んでいることや、現在が政治の季節だということと関係するのかもしれませんが、街全体にエネルギーを感じさせるということです。大きなエネルギーが街中にあふれ、「さあ、これからやるぞ」という雰囲気を強く感じます。
これらのエネルギーがどこに向かうのか、広大な東部インドネシアと日本の関係がどのように発展していくのか、久しぶりに戻ってきた当地マカッサルで腰を据えて、この国の未来と両国間関係を考察していきたいと考えます。
この地域には日本に親近感を持っていただいているインドネシアの方々が多く、また、帰国留学生の方々も多数いらっしゃいます。そして少なからぬ在留邦人の方々がそれぞれの分野で活動されています。このような皆様からのご意見、そしてご支援をいただきながら、わずかなりともこの地域におけるインドネシアと日本の関係強化の一端を担うことができればと考えておりますので、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
在マカッサル領事事務所
所長 谷昌紀