在マカッサル領事事務所 海外安全対策情報
海外安全対策情報 2013年度第2四半期
1.治安情勢及び一般犯罪の傾向
(1)断食月は帰省等の支度で出費がかさむことから、例年、この時期は一般犯罪が増加する傾向がある。銀行で現金を引き出した後、2台のバイクが車に近づき、窓ガラスを割って現金を奪う事件や、空き巣を狙った強盗、バイク窃盗などが発生した。断食月は、防犯に対する意識をいつも以上に高めることが必要である。
(2)断食月に、イスラム擁護戦線(FPI)のメンバーが違法営業の取り締まりと称し、酒類販売を行うマカッサル市内のレストランが襲撃される事件が発生。断食期間中は酒類販売店や娯楽施設には立ち入らないよう、注意が必要。
(3)マカッサル市内では、住民同士の因縁が原因で、ボーガンや凶器を所持するなどの抗争が多発しており、怪我人も発生。
(4)マカッサル市内では、麻薬犯罪が氾濫しており、身近な場所で取引が行われている。マカッサル港では、フィリピンやマレーシアからの麻薬流入を防ぐため水際作戦を行っているものの、一般市民や公務員の麻薬犯罪は後を絶たない。
(5)9月18日にマカッサル市長選挙が行われた。1月に行われた南スラウェシ州知事選では、選挙結果に不満を持つ落選候補支持者がバイクを焼くなど、暴徒と化す経緯があったが、市長選挙は平穏であった。来年は、インドネシア大統領選挙が控えており、国内の政治が過熱することは必至であるため、今後は大統領選に関する動向に注意が必要。
2.邦人被害事案
当地マカッサルにおいて、在留邦人が事件に巻き込まれたケースは報告されていないが、当地の治安が良いということではなく、邦人数が極めて少ない為であり、一般犯罪や麻薬事件など、身近なところで発生している。在留邦人の方々は、事件・トラブルに巻き込まれないよう、防犯意識を高めて行動する必要がある。
3.テロ・爆弾事件発生状況
発生状況なし。
4.誘拐・脅迫事件発生状況
邦人被害の事件は認知していない。
5.対日感情
対日感情は基本的に良好であり、特段の変化は見られない。
6.日本企業の安全に関わる諸問題
関連情報なし。