安全の手引き

安全の手引き(平成31年1月版)

I.序言

 インドネシアでは、過去に政治的な混乱が発生して、在留邦人の多くが緊急に国外脱出する事態となったことがあります。即ち、1997年に発生したアジア通貨危機の影響を受けて大規模な経済混乱に陥り、翌98年には複数の都市で生活必需品の値上がりに不満を持った群衆による暴動(5月暴動)が発生、長期政権を続けるスハルト政権が崩壊するに至りました。この混乱の中、日本国外務省は、「家族等退避勧告」を発出し、インドネシア国内の約9000人の在留邦人が帰国乃至近隣諸国に出国しました。東ジャワ州においては、スラバヤからバスをチャーターして約270人の在留邦人が陸路バリ島へ脱出しました。多くの在留邦人が、不安、恐怖、苛立ちの中で何日間かを過ごしたこの5月暴動は、緊急事態への備えについて多くの教訓を残しました。

 その後、インドネシアは民主化の道を辿っており、国内の情勢は以前より安定していると言えますが、その一方で民主化や自由化の「影の側面」、即ち、宗教や種族、政治的対立を原因とする争乱事件もインドネシア各地で起こっています。

 また、2002年から2009年の間にはバリ島やジャカルタで大規模な爆弾テロ事件が発生し、邦人もテロの犠牲となっています。それ以来、多数の民間人が死傷する大規模なテロ事件は発生していませんでしたが、2016年1月14日、ジャカルタの中心部で爆発及び銃撃事案が発生し、外国人を含む市民4人が死亡、20人以上が負傷しました。本事件についてはイスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントのイスラム国)インドネシアを名乗る組織が犯行を認めています。
 ISILはこれまで、米国をはじめとする対ISIL連合諸国の国民を攻撃する声明を発出しており、2015年はじめには、シリアにおいて、日本人男性2人を殺害したとみられる動画を発出したほか、同年9月には、ISIL機関誌において、インドネシア等の日本外交使節(大使館等)を攻撃対象の候補として言及しています。
 インドネシア国内からは数百人がISIL支配地域に渡航しており、その一部はすでに帰国しているとされる中、東ジャワ州からもISIL支配地域への渡航者の摘発が行われておりましたが、2018年5月13日、スラバヤ市内の教会で連続自爆テロ、同日夜にはシドアルジョ県にて誤爆事件が発生したほか、2018年5月14日にはスラバヤ市警本部正門にて自爆テロが発生しました。
 日々の生活の安全を確保するためには、日々刻々と変わる国際情勢や政治・経済・治安情勢、衛生環境、更に対日感情を含む諸外国に対する当地住民の感情の変化等を的確に把握し、各人が「自分の身は自分で守る」との心構えで、常に警戒心を持ち、行動することが大切です。
 今般、こうした事情に鑑み、インドネシアで生活する上で家族全員が念頭に置くべき防犯上の一般的な心得や、緊急時への心得と対処要領を記した「安全の手引き」を刷新しましたので、よくお読み頂き日頃からの心構えの一助として頂ければ幸いです。

 なお、不幸にして何らかの犯罪・事件に巻き込まれてしまった場合には、以下の総領事館連絡先までご連絡下さい。
・開館時間中(平日8時~16時45分) 031-503-0008
・閉館時間中(夜間・休日) 001-8038511050)
・当館メールアドレス ryoji@sb.mofa.go.jp

II.防犯及び安全対策の手引き

                          目  次
1.防犯の心構え
2.最近の当地の犯罪発生状況
3.防犯のための具体的注意事項
  ○住居
  ○外出時
  ○生活上
4.交通事情と事故対策
5.テロ・誘拐対策
  ○暴動、テロ事件に巻き込まれないための対策
  ○銃乱射、爆弾テロ事件に対する一般的心構え
  ○誘拐被害に遭わないための対策
  ○誘拐防止の手引き
6.鳥インフルエンザ及び新型インフルエンザについて
7.狂犬病について
8.緊急電話連絡先
 
1.防犯の心構え
インドネシアでは、貧困層の人口も多く、失業問題も深刻であり、空港、レストラン、ホテル等において、旅行者を狙ったスリや置引き等の窃盗事件が発生しており、邦人もこれらの被害に遭っている。また、パンク強盗、ひったくり、押し込み強盗、走行中の車両やオートバイを狙った強盗等も多く発生しており、これら犯人の多くは刃物やけん銃などの凶器を所持している。また、労働者による大規模デモは頻発しているほか、日本を敵と明言しているISILの影響を受けたテロ事件も発生しており、常に自分の身の回りに注意を払うことは海外生活の基本と言えるが、インドネシアでは特に次のような点を心に留め置くことが必要である。
 
○自分と家族の安全は、自らが守るとの心構えを持つこと
インドネシア国内外の政治・経済・治安状況及び対日感情等について、様々な媒体から常に最新情報を得るように努力する。
 
○常に危機意識、緊張感を持って行動すること
日本人は経済的に裕福であると見られがちであり、窃盗や強盗等の一般犯罪の他、テロ、誘拐等の標的にされる可能性があることを十分に認識する。
 
○自分が外国人であることを自覚すること
価値観の違いを認識し、インドネシア固有の文化、伝統や風俗、風習また宗教等を十分に尊重する。また、平素より、隣人、会社の従業員、使用人等インドネシア人との間に良好な関係を保つように努力する。
 
2.最近の当地の犯罪発生状況
(1)2018年末、スラバヤ市警察による発表では、2017年と比較し犯罪発生件数が2,640件から2,246件に減少するなど治安の改善が認められるものの、私たちの体感治安に直結する犯罪である強盗や窃盗などの検挙が1,175件から648件と大きく減少しており、これら犯罪の巧妙化が進んでいるとの報道がなされた。警察による取締りの強化を受け、これまで短絡的かつ場当たり的に行われてきた路上犯罪が、標的、時間、場所を選定する傾向が強まっていることから、日没後、閑散とした場所を一人で歩くような行動は避ける必要がある。
 
(2)犯罪の種類としては、空き巣、スリ、ひったくりや車上狙いのような一般的な犯罪をはじめ、パンク盗(車両のタイヤをパンクさせられ、修理中に車内の金品を盗まれる)という手口の事件も過去に邦人被害が確認されている。犯行の多くは複数人で行われ、けん銃や刃物等の凶器を使用した強盗事件も多く発生しており、その手口は年々凶悪化する傾向にある。また、警察による薬物事案摘発件数は年々増加しており、薬物は社会全ての階層に広まりをみせている。
 
(3)また、テロに関しては、2018年5月13日、スラバヤ市の複数の教会で連続自爆テロが発生し、同日夜には隣接するシドアルジョ県にてテロリストによる誤爆事件が発生した。さらに2018年5月14日には、スラバヤ市警察本部正門にて自爆テロが発生している。その後も、2018年7月5日にパスルアン県にてテロリスト自宅にて誤爆事件が発生したほか、2018年11月20日にはラモンガン県にて過激思想に感化した人物により、警察官詰所に対して投石テロが発生している。このように当地はテロの脅威と無縁ではないことから、ホテルやショッピングモールなどの入口においては日常的にセキュリティーチェックが行われており、テロに対する警戒は引き続き行われている。

(4)さらに、汚職摘発、土地・労働問題、賃金等にからむ労働者によるデモのほか、世界情勢に呼応した大衆団体による在外公館に対するデモも発生している。このようなデモの標的に邦人又は及び日系企業が巻き込まれる可能性もあるため、注意が必要である
 
3.防犯のための具体的注意事項
 
○住居の留意事項(選択及び警備方法等)
(1)住居を選ぶ際の注意
(イ)スラム街周辺など治安の悪い地区を避け、治安の良好な地区の住居を選ぶようにする。実際に住んでみないと判らない事情などもあるので、スラバヤ事情に詳しい友人・知人、前任者などからの情報や話をよく聞いてみる。
(ロ)住居は、大きく2つに分けて、アパート(日本でいうマンション。タウンハウスも含む)と独立家屋(一戸建て)の2種類がある。アパートの場合は、管理会社で警備員を雇用しているので、警備がしっかりしていて防犯意識の高いアパートを選ぶことが重要。独立家屋の場合は、周囲全てが高いフェンスまたは壁で囲まれた、防犯対策を十分施した物件が望ましい。
 
(2)警備
(イ)夜間は庭園灯、屋外灯を点灯して死角をなくし、独立家屋の場合は、警備員の雇用、防犯警報装置の設置、または番犬を飼うなどして防犯に万全を期す。地区によっては、コミュニティで警備員を雇用し、夜間の警備を行っている場合もある。賊が侵入しにくいよう家屋の周囲に足場になりやすい物を置かないようにする。
(ロ)ドアや窓の作りを強固なものとし、全てのドアは、頑丈で施錠できるものが良い。施錠設備も頑丈なものとし、複数の鍵を設置するなどの工夫をする。
(ハ)窓からの侵入を防ぐため、窓には鉄格子を設置するのが良い。鉄格子の取付部にネジ等がハンダ、溶接等でネジ山が潰されているもの等容易に取り外すことができないものが最も良い。
 
○外出時の留意事項
(1)街中での一般的な心構えについて
普段の外出時には、高級時計をはじめ高価な装飾品などをあまり身につけずに目立たないようにし、大金は持ち歩かない方が良い。昼夜を問わず、移動の際には可能な限り、自家用車かタクシーを利用し、一般道路を歩くのは極力避ける。特に、夜間の一人歩きは最も危険。繁華街、市場、デパート、空港等、多数の人が集まる場所や横断陸橋では、周囲に不審人物や不審車両等がないかどうか常に警戒心を持つ。
 
(2)公共交通機関利用時について
(イ)当地の公共交通機関にはタクシー、バス、べモ(乗合小型自動車)、べチャ(三輪自転車タクシー)、バイクタクシー、鉄道等がある。ベチャは、乗車前に行先を伝えて運賃を交渉する必要があるので、事前に標準的な値段を知っておく必要がある。 混雑するバスやベモの中では、スリなどに遭遇する危険もあることから利用は避けることが望ましいが、利用する場合は、自分の持ち物から目を離さず、財布などを安易にポケットに入れておくことは避ける。
(ロ)タクシーに乗るときは信用のおける会社(例えば、ブルーバード、O-Renz、Bosowa、シルバータクシーなど)を選び、流しのタクシーではなく、ホテルや店から呼んでもらうのが安全。また、タクシー番号やプレート・ナンバーを控えておくことが万一の際に役立つ。乗車中、行き先が違っていたり、危険を感じた時は、警察署やホテル、ショッピングセンターなど人通りが多く安全な場所で下車してしまうことが望ましいが、暗がりに連れて行かれた場合等は抵抗せず、身体の安全を第一に考え、金品を渡してしまう方が安全な場合もある。タクシー利用時に故障して停車した際には、運転手に代車を用意させ、停車時までの運賃を支払った上で現場から速やかに離れる。女性、子供だけの利用はなるべく避ける(特に夜間)。
 
(3)自家用車での移動中について
車に乗ったら直ちにドアロックを施し、窓ガラスは閉める。一時下車時には貴重品を車内に残したまま車を離れないようにする(給油中、修理中等、運転手が外に出る時は必ず内側からドアロックする)。
信号待ち等のため一時停車した際、突然ドアを開けて車内からバッグなどを持ち去る盗難事件も発生しているので、ドアロックは確実に施すとともに、不審者、不審車両が近づいてきたら、進路を変更してでも車を発進させて避難する。
バッグなどは助手席などに放置せず、足下など車外から容易に確認できない場所に置くとともに、車のガラスには車内の様子を見えにくくするためフィルムを貼付した方がよい。
 
(4)パンク盗について
(イ)スラバヤ市内では少なくなってきているが、スラバヤ近県においては、走行中の車のタイヤをパンクさせた上、修理中に車内の金品を窃取するいわゆるパンク強盗が発生している。昼夜を問わず発生し、現在までのところ金品のみの被害で済んではいるものの、場合によっては強盗致傷事件等に発展する可能性が高いため、特に夜間に車両で移動する際には、車の後を付けるバイクなどに十分注意する。
(ロ)パンク盗に対しては、次の点に留意する。
・車両から離れる場合は、運転手は車両に残すか車両が見える場所に待機させる。
・出発する際には、タイヤ(特に左後輪)に釘が刺さっていないか、または、タイヤの前後に釘が置かれていないか確認する。
・後方から追尾してくる不審な2人乗りのバイクには特に注意を払う。
・タイヤに異常を感じても即座に停車することなく、明るく人通りの多い安全な場所まで移動する(日常の行動範囲で警察署やホテル等の安全な場所を事前に把握しておく)。
・明らかに不審なバイクの行動が確認された場合は、タイヤの異常が感じられなくても警察署、ホテル等の安全な場所へ移動し、いったん追尾を振り切ると共に車両を点検する。
・万一、車両を停止させる場合、不用意に車外に出ることなく内側から全ドアを必ずロックしておく(交通量の多い右側のドアを開け窃取するケースがほとんど)。作業はできる限り運転手に任せ、車外に絶対に出ない。
・犯人に対する反撃行為は、犯人が凶器を所持するとともに仲間がいる可能性もあるので慎む。
・以上のことを運転手にも徹底しておき、運転手にも防犯対策を徹底させる。
 
(5)買い物時について
イ)必要以上の現金は持たず、釣銭を十分用意しておく。デパートやスーパーでは定価販売が殆どであるが、パサール(市場)や露店等では値段の交渉が必要。先方も生活のため真剣なので冷やかしでの値段交渉は絶対に避けるべき。ひったくり防止のため、買った物はできるだけ壁側に持つ。
(ロ)当地において近年被害報告はないが、バリ島等においてはクレジット・カードの不正使用被害が発生していることから注意は必要である。これは支払い時にカードの磁気情報を記録され(スキミング用の機械で読みとられる)、これを不正に使用されて身に覚えのない支払いを請求されるという手口である。クレジット・カードで買い物をする場合には、信頼のおける店で使用することは勿論、店員のカード操作をよく確認し、不審な行為が認められれば直ちに、責任者等を呼び抗議する。また、書き損じ等が生じた場合は、必ず間違った控え書の返還を求める。万が一、身に覚えのない支払いの請求があった場合には、クレジット・カード会社に直ちに通報する。
 
(6)旅行時について
(イ)ホテルを選ぶ際には、できるだけ安全性・信用性の高い、警備が行き届いたホテルを選ぶ。チェックイン、チェックアウトの際には手続きに気をとられがちになるが、足元や手元の荷物に注意を払い、「置き引き」に注意する。特に、パスポート、クレジット・カードは、ホテル側に提示して返却されたら、洋服の内ポケットや鞄や財布にすぐに収納する。ハンドバッグやセカンドバッグはカウンターの上に置き、常に視界に入れておくようにし、スーツケースなども両足の間に挟んだり、片足を乗せておく等身体の一部に接触させておき、持ち去り防止の措置を講じる。ビュッフェ形式の食事において、料理をとりに行く際には携帯電話や鞄等の荷物を食卓や椅子の上に置いたままにしないようにする。ホテルでは、貴重品はレセプションや部屋備え付けのセイフティーボックスで保管するのが望ましい。ただし、場合によってはそれでも盗難や紛失にあうこともあるので、自ら所持すべきかあるいは預けるべきかは、時と場合により判断する。一般的にホテルの室内には従業員が出入りするので、室内外関係なく盗難の可能性が考えられ、たとえ盗難が発生してもホテル側は一切責任を持たないことを基本知識として心得ておく。部屋を出る際には、貴重品を出しっ放しにせず、セイフティーボックスやスーツケースは必ず施錠すること。
(ロ)旅行者が遭う犯罪被害の大半は、スリ、置引き、ひったくり、車上狙い等の窃盗であり、手荷物からは絶対に目を離さない、人混みの中では鞄は抱きかかえるようにして持つ、駐車車両の中に貴重品を放置しないなど、金品の管理を厳重にする。また、空港等のロビーで見知らぬ人から気軽に話しかけられても、安易に信用しないこと。
(ハ)旅券(パスポート)は肌身離さず所持するとともに、常に所在を意識するなど、管理には細心の注意を払う(なお、旅券の写しを別途所持しておくことも必要)。紛失したり盗難被害に遭った旅券は、偽変造ブローカーを通じて売買された後、密入国等に不正使用され、後日、真正な元の旅券名義人に思わぬ金銭的被害等が及ぶこともあり、また、その後の旅行日程を大幅に変更しなければならなくなるような事例もある。万一、紛失、盗難等の場合には、最寄りの警察署で紛失(盗難)証明書を発行してもらい、現地の日本大使館・総領事館へ連絡する。旅券再発行には戸籍謄本の取り寄せ等で発行まで数日かかり、その後、出入国管理局(イミグレ)での査証の取り直し、入国記録の照会等煩雑な手続きがある。旅券に代わる「帰国のための渡航書」は在外公館にて必要書類の有無により比較的短時間で発給可能であるが、現地出入国管理局での手続きは煩雑かつ時間を要する上、帰国経路も日本への直行が原則のため、その後の旅行日程があったとしても全てキャンセルせざるを得ないので、旅券は絶対に紛失しないようにする。
(ニ) 外務省では、3ヶ月未満の海外旅行者及び海外出張者等が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録することにより、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、有事の際に緊急連絡などの支援を受けられる「たびレジ」というサービスを提供している。または旅行予定はなくても海外安全情報は入手できる「簡易登録」も可能である。簡易登録では、メールアドレスと国・地域を指定するだけで、対象国・地域の最新海外安全情報メール、在外公館が発出する緊急一斉通報を入手可能となっている。
たびレジ: https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ (「たびレジ」で検索)
 
○生活上の留意事項
(1)自宅において
(イ)門、ドアや窓は、在宅中であっても施錠しておく。鍵は自らが確実に保管し、仮に使用人に合鍵を預ける場合であっても、主寝室や貴重品を置いている部屋等の合鍵は絶対に渡さない。また、主人の許可なしに外部の者(使用人の家族であっても)を、家の中に入れないよう使用人には十分に注意しておく。例え、警察官や警備員であっても、身分証明書を確認させるなどし、安易に家に入れないようにする。見知らぬ者からの家人の在宅を確認するような不審電話なども、安易に回答しないよう平素から指導する。(ロ)万一、在宅時に賊の侵入に気付いても、身の安全を第一として対処する。賊のいる場所に姿を見せることなく、鍵のかかった部屋で賊の退散を待つか、電話で警察等に通報する。可能な場合には、すぐに電話連絡ができるように携帯電話や緊急連絡先を寝室内に常備する。それでも押し入って来た場合には、むやみに抵抗するなどせず、身の安全を第一にした対応をとる。
(ハ)外出する際は、使用人等による盗難を防ぐ観点からも、主寝室や貴重品を置いている部屋等には必ず鍵を掛ける。貴重品などは主寝室や会社の金庫内で保管する。不心得な使用人や解雇した使用人の手引きによる犯行もあることから、鍵や貴重品の管理には十分に注意を払う。特に、長期間にわたり家を留守にするような場合は、知人や会社の同僚等に定期的に見回りをしてもらうように依頼することも検討する。
(ニ)外出先から帰宅した際、施錠したはずのドアが開いていたり、窓が割られているなど不審な点が認められたら、すぐに家の中に入ることなく、警備員や警察、近隣の人に助けを求めるなど、未だ内部に犯人が潜伏していることを考慮し、十分に警戒した上で家に入る。
(ホ)家の外から目立つ場所には高価な物を置かない。
 
(2)使用人(運転手、メイド等)について
(イ)使用人の善し悪しで外国生活の印象が多分に左右されがちであり、採用には慎重を期す必要がある。住居を選ぶ時と同様、使用人の平均給与等の予備知識を得ておくと良い。身元のはっきりした者を採用するようにし、身分証明書等を確認し、コピーを保管する。特に、運転手についても同様に、運転免許証、身分証明書のコピーをし、有効期限についても確認する。解雇された使用人等の手引きにより盗難にあったり、問題を起こして解雇された者が、前歴をかくして他の邦人の家に再雇用される例も多数あるので注意が必要。
 
(3)近隣者について
インドネシアにおいては、隣組(RT/RW)の組織が機能している。隣組組長は、住民登録等様々な行政手続きでも重要な役割を果たしているので、特に独立家屋物件の場合、入居の際にはまず隣組組長や隣近所に挨拶に行った方が良い。隣組組長が誰か分からなければ、隣近所に挨拶に行けば教えてくれる。防犯のためにも、日頃から隣近所の人に対しては必ず挨拶するなど、近所付き合いをし、良好な関係を保持しておいた方がよい。
 
4.交通事情と事故対策
(1)スラバヤを含めインドネシアの道路交通事情は、道路が未整備の上に通行量が多く、運転マナーも劣悪である。車の運転は全面的に運転手に任せ、極力自分では運転しないよう心掛ける。自動車保険には必ず加入する。運転手には、平素から、安全運転に心掛けるよう十分に指導する。また、長距離を移動する場合には、運転手に無理な運転をさせないためにも、休暇、休憩を十分取らせ、予め時間的なゆとりを持って行動する。
 
(2)自分の車が交通事故を起こした場合は、追突等の二次的事故が起こらないよう安全を確保し、その上で現場の保存を図る。自動車保険に加入していれば速やかに保険会社と連絡を取り、事故の当事者はあくまで運転手であるので、示談交渉等については運転手に交渉させ、自分は安易に車外に出ないようにする。都市部以外で、事故を起こした場合、集団心理から付近住民が運転手に集団暴行を行う可能性もあるので、時と場合を判断して現場から早急に退避し、警察署に飛び込むなどする。この観点からも、運転は極力自分では行わないようにする。
 
(3)事故現場には瞬時に野次馬が集まることがあるので、可能な限りホテルの駐車場等の安全な場所に移動して示談等の交渉を行う。その際、特に事故現場では、相手を刺激するような言動はしない。同乗者、付近のビルの警備員等に警察、病院等への通報を依頼する。
 
(4)軽微な物損交通事故であれば、基本的にはその場での示談となるが、解決がつかない場合や、後刻、示談に相手が応じそうにもないと判断される場合には、両当事者(当方は運転手のみ)揃っての警察への出頭を促すなど、臨機応変な措置をとることも必要である。
 
(5)人身交通事故の加害者となった場合は、周囲の状況(野次馬の参集状況等)や相手の負傷の程度等を勘案した上で、必要であれば、自分の車、タクシー等で負傷者を病院に搬送するなど、臨機応変な措置をとる。
 
(6)事故現場では、後日のトラブルを避けるため、相手の運転免許証や身分証明書記載事項、相手車両の車検証やプレート番号等を運転手に控えさせておくこと(保険への未加入者がほとんどである)。自分自身の身分事項について答える必要がある場合には、氏名、会社名及び会社の電話番号にとどめ、携帯電話番号、自宅の住所や電話番号は極力教示しないようにする。
 
(7)警察において事情聴取を受ける場合には、通訳可能な同僚等を同伴し(可能な限り会社の顧問弁護士等を同伴させる)、供述調書等への署名を求められた際には、内容を十分に吟味、確認した上で署名の可否を検討する。
 
5.テロ・誘拐対策
○暴動、テロ事件に巻き込まれないための対策
(1)情勢によりデモ隊と治安部隊との衝突が発生することがあるので、車で移動する際には、運転手にラジオニュースを聞かせるなどして最新情報を収集し、デモが発生している地域や道路は避け、迂回するよう心がける。
(2)爆弾テロ・銃撃テロが発生する可能性もあるので、テロの標的となりやすい場所(警察・軍・政府関連施設、ナイトクラブ、ディスコ、 ショッピングモール、デパート、ホテル、宗教施設、公共施設等多数の人、特に欧米人が多数集まる場所)を訪れる際には、退避ルートを確認するとともに、周囲に不審な人がいないか、不審な物がないか注意を払い、少しでも不審な状況を察知したら速やかにその場を離れるようにする。また、記念日や各種イベントにおいては、不特定多数の群衆を標的としたテロの発生も懸念されることから、より一層の注意を払うこと。
 
(3)仮に暴動等の現場に遭遇した場合には、速やかにその場から退避する。また、爆発音が聞こえたり、煙が立ち上ったりしているのを確認した場合には、2次的な爆発や群衆のパニックに巻き込まれる虞もあるので、現場見物等の行動は厳に慎む。
 
○銃乱射、爆弾テロ事件に対する一般的心構え
(1)基本的な心構え~「危険予測」、「事前回避」、「常時警戒」
(イ)「いつ発生してもおかしくない」という危機意識を保持。
各種ニュースや現場の雰囲気に敏感になる。
(ロ)渋滞や混雑を避け、常に非常口の場所を確認する習慣づけをする。
人混みを避けるのは群衆パニックに巻き込まれるリスクも軽減する。
(ハ)万一事件に遭遇しても被害を局限化し、速やかに避難できる服装を着用する。
 ノースリーブ、半ズボン、サンダル履きは高リスクである。
(ニ)その場の雰囲気にそぐわない人物、異常に周辺を警戒する様子を見せる人物を見かけたら近づかない。不審な人、場所には近づかない、「変だ、妙だ」という雰囲気や気配に注意する。
(ホ)レストラン等へ入る際は、オープンスペースや出入口間際、ガラス戸等の近くを避け、厨房に近い場所や柱の近くの席を選ぶ。
(ヘ)不審物を見かけたら速やかに現場を離れ(直撃を避ける)、出来る限り現場から遠ざかる(爆風、破片を避ける)。可能であれば治安機関等に連絡する。
 
(2)銃乱射事件に関する対処法
(イ)「Youtube」等であらかじめ銃器の発砲音を知っておく。
 小銃の発射音とピストルの発射音は全く異なる。連続した破裂音は危険サイン。
(ロ)発砲音が聞こえたら直ちにその場に伏せる。
 立ったままでは標的になる。伏せてから音源(襲撃者の位置)を探す。
 不用意に動くと狙い撃ちされるので、犯人の注意を引かないようにする。
(ハ)銃乱射事件への対応はまず「逃げる」
 犯人に遭遇する可能性が低い、犯人から距離(数百m)がある場合は直ちに避難する。
(ニ)避難する時間がない場合は「隠れる」
 犯人が容易に入ってこないように出入口を出来る限りふさぐ。
 電気を消し、カーテンを引いて内部に人がいるか分からないようにする。
 携帯電話の着信音、振動通知機能、着信ライトは、相手に自身の存在を気付かせるおそれがあるため、これら機能が反応しないようにする。必要であれば電源を切る。
 
(3)爆弾テロ事件に関する対処法
(イ)爆発音が聞こえたら直ちにその場に伏せる。出来れば爆発現場から反対側に伏せる。
 建物や障害物の陰に入る等して、可能な限り爆風・破片を避ける。鞄等があればそれで頭を保護する。
(ロ)動けるようなら直ちに爆発現場から離れる。決して現場を見に行ったりしない。
 時差式の爆発物が仕掛けられている可能性に注意する。
(ハ)群衆パニックに巻き込まれない。将棋倒しに注意する。
 特に各種催事会場(映画館・劇場・コンサートホールやナイトクラブなどの閉鎖空間)からの脱出時には注意する。
(ニ)万一閉じ込められた場合は
・鼻と口を覆い粉じんを吸い込まないようにする。
・携帯電話があれば、助けを求めるメッセージを送信し、その後は定期的に生存を伝えるメッセージを一定間隔で発信する。電池残量が不安なら必要時以外は電源を切る。
・救助を呼ぶ場合は、人工的な音を一定の間隔で出すこと(声を出すのは体力を消耗するので物を叩いて生存を知らせる)。 
 
誘拐被害に遭わないための対策
(1)我が国のプレゼンスが高まるにつれ、世界各地で政治・経済的目的等のために邦人の誘拐事件が現に発生しており、インドネシアを含め、海外における邦人誘拐の危険性は決して少なくない。
 
(2)誘拐対策の基本は、「個人の意識と努力」であり、即ち「目立たない」、「用心を怠らない」、「行動を予知されない」の三原則を守ることが重要である。
 
(3)過去の事例によれば、誘拐事件の発生前には、不審電話が続いたり、尾行されたり、また、自宅やオフィス付近に不審者・不審車両が現れ、下見をしたり、必ず何らかの前兆があることが前例としてあるため、早期に危険性を認識し、常時警戒体制を保持し、常に周囲に注意を払い、この前兆を察知できるように努める。
 
○誘拐防止の手引き
(1)日頃の注意
ブラインド、カーテンの隙間から、周辺の様子を伺い、日常と異なる事柄に注意する習慣を身に付ける。特に以下の事項に関心を払う。
(イ)道路・電話工事、物売り、勧誘等の人物、周辺の不審人物、不審車両等。
(ロ)駐車中の車両、バイクがあれば、下見をしているということを念頭に、ナンバープレートの番号を控えておく。不審点等が明確に判断されれば、警察等に通報する。
 
(2)行動予定や個人情報の徹底管理
(イ)行動予定は一部必要な範囲以外には保秘を徹底する。時折、急な予定変更等をしてみて周囲の変化を察知する。
(ロ)家族構成、住所、勤務先等は、必要な範囲以外にはみだりに知らせない。
 
(3)道路上
(イ)自分で運転している時は勿論のこと、運転手付きであっても自分で周囲の状況に注意を払うようにする。もし、不審な車両、バイク等に尾行されたり、不審な状況を察知した時には、可能な限り、信号や交差点を利用し急な進路変更で進行方向を変え尾行を振り切る。
(ロ)事務所や自宅に入る時、直ぐに入らずに車で一旦その周囲を一回りし、翌日にはこれを止めてUターンをして引き返す等の尾行点検活動をしても良い。
(ハ)外出時間の変更。判で押したような出勤、帰宅、外出は、犯行準備や下見に絶好の機会を与えることになる。
(ニ)車両の変更。時々、車両を変更する。またいつも使っている車両に誰か体格の似た人に乗車してもらい、いつもの時間にいつもの経路を使ってみる。この時、当該車両を尾行し、尾行点検を行う。
(ホ)経路の変更。出勤、帰宅、外出の経路は、できるだけ頻繁に変更する。運転手には車に乗ってから行き先を指示する。裏通りは避け交通量の多い道路を走るとともに、できるだけ道路の中央寄りを走る(特に広い車線の道路では右側の車線を走る。)。
(へ)車の窓は必ず閉め、やむを得ない場合は少しだけ開ける。ドアは必ずロックする。移動中、運転手だけが降車する場合は、運転手のドアだけロックを外し、運転手が降りたら直ぐにロックをかける。
(ト)窓ガラスに飛散防止フィルムを張ると、割れにくく効果的である。
(チ)夜間の路上駐車禁止。夜間の路上駐車は避ける。駐車した場合にはたとえ短時間でも必ずロックする。
(リ)乗車前の確認。車両に乗車する際には、車の中、下、前後に不審物がないかどうか確認して乗車する。
(ヌ)その他
・電話がかかってきた時は、相手を確認してから話し出す。
・電話番号、自宅住所は必要以外の他人に知られないようにする。
 
6.鳥インフルエンザについて
(1)予防対策
在留邦人の皆様におかれては、あらためて以下の予防対策につき確認の上、職場の従業員等、個人が雇用する家事補助者及び運転手等、日常生活で接点のあるインドネシア人の健康管理についても御留意いただくことが望ましい。
 
(イ) 鳥類に近づかない。特に養鶏場、鶏を扱う市場、観賞用鳥屋、家禽類飼育家庭及び動物園などへの不用意・無警戒な立ち寄りや接触を避ける。さらには、鳥類の死体、内臓、排泄物に接触しない。
 
(ロ) 鶏肉や卵を調理する際には十分に加熱する。(WHOによると、ウイルスは適切な加熱により死滅するとされており、一般的な方法として、食品の中心温度を70°Cに達するように加熱することを推奨している)。
(ハ) 人混みへの立ち入りは最小限にし、外出後には手洗い、うがいなどの通常の感染症予防対策を励行する。
(ニ) 通常のインフルエンザ・ワクチンを定期的に接種することを勧める。
(ホ) マスク等を準備し、必要に応じて着用する。
(ヘ) 高熱、全身倦怠感、呼吸器症状等が出たら、ためらわず最寄りの信頼できる病院で医師による診察を受ける。
(ト) 職場の従業員、家事補助者、運転手等に鳥インフルエンザと疑われる症状が出た場合には、直ちに出勤を停止させ、医師による診察を受けさせる等、周囲への感染予防措置をとる。
 
(2)今後の心構え
鳥インフルエンザについては、今後、新型インフルエンザに変異することにより人から人へ感染する可能性もある。その場合には短期間のうちに世界的に感染が広がるおそれがあると指摘する専門家もいる。仮に人から人への感染が拡大すれば、交通手段が大幅に制限されるなど、社会的に大きな影響が及ぶおそれもあるので、在留邦人の皆様におかれては、そのような状況に備え、以下の諸点を参考として、万一の際の心構えを持ち、今後の対応を検討しておいていただくようお願いする。
 
(イ) インドネシアにおける鳥インフルエンザ患者の治療体制
 
インドネシアでは、鳥インフルエンザの感染ないし感染の疑いが確認された場合は、政府による指定病院(現時点でのスラバヤでは国立ドクター・ストモ病院)に隔離され、治療を受けることとなっている。
(ロ) 鳥インフルエンザに対する治療の現状
(a)人から人へ感染する新型インフルエンザが発生した場合、効果的な予防のためのワクチンは現存していないと考えられており、また、新型インフルエンザに対応するワクチンの開発・製造には相当な時間がかかるといわれている。
(b)既存の一般的なインフルエンザの治療薬として処方される「タミフル」と「リレンザ」について、当国においては、政府が一元管理することになっているため、入手は困難な状況にある(ただし、現在、当国政府による全国の指定病院には政府備蓄分から一定量について供給されている)。
 
(ハ) 航空機等の交通機関
当国で人から人への感染が発生した場合、世界への蔓延を防ぐため、人の移動及び物資の流通が制限される可能性があり、場合によっては、航空機等の運航が停止する可能性がある。
 
(ニ) 生活物資
物資の流通の制限により、生活物資の入手に支障をきたすおそれがある。
(ホ) 出入国の制限
いずれの国も水際での防疫体制を強化することから、出入国が厳しく制限される可能性がある(日本においても、防疫上の措置がとられるが、原則として、邦人に対し帰国自体を制限することはない。)。
 
(3)鳥インフルエンザに関する情報
在インドネシア日本大使館ホームページ(http://www.id.emb-japan.go.jp/)において、鳥インフルエンザに関する情報提供を行っている他、以下のホームページでも随時情報提供を実施しています。
●厚生労働省ホームページ:鳥インフルエンザ関連情報
(アドレス: http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/index.html)
●検疫所ホームページ(アドレス:http://www.forth.go.jp)
●国立感染症研究所 感染症情報センターホームページ:
(アドレス: http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/index.html
 
7.狂犬病について
狂犬病は特効薬がなく、一度発症したら命を失う恐ろしい感染症である。インドネシアは狂犬病汚染国である。万が一、犬、猫、猿などにかまれた場合は(擦過傷や舐められた場合も)、一刻も早く医療機関を受診することが望ましい。
 
8.緊急電話連絡先
(1)在スラバヤ日本国総領事館
開館時間中(8:00~16:45) 031-5030008(代表)
閉館時間中(夜間・休日)  001-8038511050
 
(2)警察 110
【東ジャワ州警察(Polda Jatim) (Call Center 1500210)】
●スラバヤ市警察(Polrestabes) 031-3526011
●シドアルジョ県警察 031-8957320(8963000)、パスルアン市警察 0343-7729010、モジョケルト市警察 0321-322610(323913)、グレシック県警察 031-3974110(3976365)、マラン市警察 0341-331333(331313)、マラン県警察 0341-364211、プロボリンゴ市警察 0335-421245、バニュワンギ県警察 0333-417316、ンガンジュック県警察 0358-330770(324152)、クディリ市警察 0354-684351(687110)
【東カリマンタン州警察(Polda Kaltim) 0542-421220】
●サマリンダ市警察 0541-51333、バリクパパン市警察 0542-421110)
【南カリマンタン州警察(Polda Kalsel) 0511-3354876】
●バンジャルマシン市警察 0511-3265296(6744508)
【北カリマンタン州】
●タラカン市警察 0551-21128
 
(3)救急車 118
 
(4)消防 113
 
(5)ジュアンダ(スラバヤ)空港 031-2986200(ターミナル1)、2986700(ターミナル2)
 
(6)病院
●シロアム病院(Rumah Sakit Siloam) 031-5031333
●プレミア・スラバヤ病院(Premier Surabaya)031-5993211
●ミトラ・クルアルガ病院(Mitra Keluarga) 031-7345333/7345111
●公立ドクター・ストモ病院(Dr. Soetomo) 031-5501078
●緊急移送サービス SOSインターナショナル 0361-710505 (バリ)、021-7505973(ジャカルタ)、0542-765966(バリクパパン)
 
(7)東ジャワジャパンクラブ事務局 031-5615354
 
(8)スラバヤ日本人学校 031-8283408
 
(9)タクシー
・Bluebird Group 031-3721234(5651234)
・Bosowa Taksi 031-5315151
・O-renz Taksi 031-8799999
・Express 031-8417878
・Silver Taksi 031-5625555
 
(10)電話番号問い合わせ 108
 
(11)その他
●安全情報問い合わせ先
・外務省海外安全相談センター +81-3-3580-3311(代表)内2902,2903
・外務省ホームページ http://www.mofa.go.jp/mofaj/
・外務省海外安全ホームページ http://www.anzen.mofa.go.jp/
・NHKラジオ国際放送-NHKワールドJAPANホームページ https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/radio/
・NHK国際放送の最新の周波数表は、NHKのホームページで入手可。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ja/radio/howto/
 放送時間(日本時間)(周波数)
 2:00-5:00(17810kHz)、7:00-9:00(15280kHz)、9:00-15:00(11815kHz)、21:00-23:00(11665kHz)
 
(12)簡単なインドネシア語連絡用語
●文章
「助けて下さい」 TOLONG.(トーロン)
「(助けてくれて)どうもありがとう」  TERIMA KASIH BANYAK  ATAS BANTUANNYA.  (トゥリマ カシ バニャック アタス バントゥアンニャ)
「私の名前は○○です」  NAMA SAYA ○○.(ナマ サヤ ○○)
「私は日本人です」  SAYA ORANG JEPANG. (サヤ オラン ジュパン)
「警察を呼んで下さい」 TOLONG PANGGIL POLISI.(トーロン パンギル ポリシ)
「火事(強盗・泥棒)です!」  ADA KEBAKARAN (PERAMPOK, PENCURI)! (アダ クバカラン(プランポック、プンチュリ!)
「住所は○○です。」 ALAMATNYA DI ○○.(アラマットニャ ディ ○○)
「財布(鞄)を盗まれました」  DOMPET (TAS) SAYA DICURI.(ドンペット(タス) サヤ ディチュリ)
「領事館に連絡して下さい。」
TOLONG HUBUNGI KONSULAT JEPANG.(トーロン フブンギ コンスラット ジュパン)
 
●一口メモ
強盗 PERAMPOKAN(プランポカン)
泥棒 PENCURI(プンチュリ)
火事 KEBAKARAN(クバカラン)
暴動 KERUSUHAN(クルスハン)、HURU-HARA(フルハラ)
殺人 PEMBUNUHAN (プンブヌハン)
すり  COPET(チョペット)
ひったくり PEMJAMBRETAN(プンジャンブレタン)
誘拐 PENCULIKAN(プンチュリカン)
デモ UNJUK RASA(ウンジュック ラサ)
喧嘩(団体間) TAWURAN(タウラン)
 

III.在留邦人用緊急事態対処マニュアル

                          目  次
1.外務省の「危険情報」について
2.平素の準備と心構え
3.緊急時の対応

1.外務省の「危険情報」について
「危険情報」は、渡航・滞在にあたって特に注意が必要と考えられる国・地域に発出される情報で、その国の治安情勢やその他の危険要因を総合的に判断し、それぞれの国・地域に応じた安全対策の目安をお知らせするものです。危険情報でであ、対象地域ごとに4つのカテゴリーにおる安全対策の目安が冒頭に示されます。また、本文中には危険情報を出している地域ごとの詳細な治安情勢や具体的な安全対策などの情報を掲載しています。
外務省海外安全ホームページ   https://www.anzen.mofa.go.jp/
 ○「レベル1:十分注意して下さい。」
その国・地域への渡航、滞在に当たって危険を避けていてだくため特別な注意が必要です。
 ○「レベル2:不要不急の渡航は止めて下さい。」
その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに、十分な安全対策をとってください。
 ○「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
その国・地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。(場合によっては、現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)
 ○「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
その国・地域に滞在している方は滞在地から、安全な国・地域へ退避してください。この状況では、当然のことながら、どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

2.平素の準備と心構え
(1)インドネシア人との接し方
まず在留邦人が暴動の標的になったりすることがないように普段の言動に注意し、日本人社会が当地社会において歓迎される存在と思われることが安全確保の大前提。他方、反華僑暴動等に日本人が巻き込まれるケースがある事も念頭に置いて行動するべき。身近なところでは、使用人、職場の現地職員等との日常の接触の積み重ねが極めて重要。特に、緊急事態においては、彼らからの支援は必要不可欠なので、平素より反感を買ったり、公共の場で眉をひそめられるような行為は厳に慎み、彼らとの信頼関係を構築することが必要。
(2)連絡体制の整備 
(イ)在留届の提出
3ヶ月以上当地に在留される邦人の方は在スラバヤ総領事館へ在留届を提出する。在留届が提出されていないと、連絡先が分からないため、当館からの重要な連絡ができず、緊急事態に関する情報が得られないおそれがある。
(ロ)情報入手方法の確立
緊急事態の発生時は、いかに正確な情報を入手し得るかが重要な鍵となる。在留届に記載したメールアドレスに届く在スラバヤ総領事館の安全情報メールは、在留届に記載のメールアドレスに宛てて届く。在留届に記載していない家族などのメールアドレスへの受信については「たびレジ」を通じて登録することをおすすめする。また、旅行や出張で在留地を離れる場合は旅先を管轄する公館の「たびレジ」への登録を励行する等情報の入手方法を確立しておく。
(ハ)緊急連絡先の報告
在スラバヤ総領事館からの緊急連絡は、在留届に基づいて行うことから、届出内容等に変更があれば速やかに変更届を提出する。
(ニ)連絡手段の確認
緊急事態はいつ起きるか分からないので、日頃から家族間、会社内で仲間内の緊急連絡方法も決めておく。また、お互いの所在を極力明確にするようにしておく。
(ホ)ラジオの準備
緊急時に電話が不通となった場合には、NHK海外放送(NHKワールド、ラジオ日本等)により必要な連絡を試みるため、電池での使用が可能な短波、FM受信用ラジオを準備しておくことが望ましい。普段から周波数や放送時間帯を把握し、ラジオの取り扱いにも慣れておく。(II8(11)参照)
(3)一時避難先の検討
常に、テレビ、ラジオ、メディア等の情報を収集し、治安の不安定な地域や場所を把握し、危険な場所には近づかないようにする。混乱に巻き込まれそうになった場合、取り敢えず何処に避難するのがよいかは、その時の状況など(勤務先にいるか、自宅にいるか等)によって異なる。治安当局の建物、在スラバヤ総領事館、スラバヤ日本人学校、東ジャワジャパンクラブ(EJJC)、日系企業事務所、ホテル、近隣の邦人宅、親しくしている現地の人の自宅等の位置関係を日頃から頭に入れておく。
(4)災害に対する備え
(イ)火災が発生したら慌てずに初期消火に努め、必要に応じて消防署に連絡する。なお、消火器を準備し、操作を熟知しておく。
(ロ)高層住宅に居住する場合には、平素から、火災や地震発生時の避難経路を確認しておく。
(5)旅券等携行品及び非常用物資の準備
(イ)旅券、現金(米ドル、円、ルピア等)、貴金属等の貴重品等は直ちに持ち出せるよう金庫等にまとめておき、下着等最低限必要な物も直ちに持ち出せるよう予めナップ・ザック等に纏めておく。
(ロ)旅券は、常に有効期限が6ヶ月以上残っていることを確認し(6ヶ月以下の場合には総領事館に切り替えの申請を行う)、出国・再出入国許可、滞在許可証(KITAS)等も期限が切れる前に更新しておき、いつでも持ち出せるようにしておく。これら書類の更新手続中に、緊急事態や思わぬ事態が発生し、急遽出国しなければならなくなった時のためにも必ずコピーを取っておく。旅券の最終頁の「所持人記載欄」は漏れなく記載しておく。下段に血液型も記入しておく。旅券が手元にない場合「帰国のための渡航書」を総領事館に請求できるが、「渡航書」は、日本までの直行に限られる。旧旅券は失効するためインドネシア再入国や滞在のために、査証あるいは滞在許可を取得する必要が生じることがあるので注意。
(ハ)現金は、家族分の航空券購入用の米ドルまたは円(ルピアでの支払いを拒否されたり、クレジット・カードは使用できなくなる可能性大)を常に用意しておく。
(ニ)緊急時には一定期間自宅での待機が必要になることもあるので、非常用食糧・飲料水、医薬品、燃料等を最低限一週間分程度は準備しておく。
(ホ)避難する場合、服装は肌の露出部分が少なく、行動しやすいことが必要。手荷物は制限して、両手を自由にしておくことが望ましい。
(ヘ)自動車は常に整備し、燃料は常時燃料タンクに半分以上残っているよう早め早めに給油しておく。

3.緊急時の対応
(1)緊急事態対策本部の設置
スラバヤ及び周辺都市において緊急事態が発生した場合、在スラバヤ総領事館内に「緊急事態対策本部」を設置し、対応することとする。
(2)緊急時の行動
(イ)心構え
緊急事態が発生し、または発生する虞のある場合には、努めて平静を保ち、自らも各種メディアからの情報に耳を傾け、決して流言飛語に惑わされたり、群集心理に巻き込まれないように心掛け、対策本部からの大切な情報を漏らさないように留意。
(ロ)情報の把握
(i) 危険情報の提供
外務省では、海外における日本人の安全対策の一環として、海外の国・地域の治安や安全に関する情報提供を行っている。その中でも特に、治安の著しい悪化や災害、騒乱、その他の緊急事態が発生し、または発生の可能性が高まっていると判断される場合には、上述の「危険情報」を発出する。
極めて重要な渡航情報や危険情報、または当地で大きな事件等が発生した場合の自宅待機・退避等の指示等は、対策本部よりメールや直接連絡等により伝達する。東ジャワ州については、EJJC会長と協議の上、EJJCから一斉メールを発出することもある。
(ii)対策本部からの連絡は、電話連絡が不可能な場合には、NHK国際放送等、その他の手段により通報を試みるので、NHK国際放送等は常に受信出来るようにしておく。
(iii)緊急事態発生の際には、NHK国際放送と同時に、現地メディアの報道、外国メディアの報道等による情報収集を各自心掛ける。
(ハ)対策本部への通報等
(i)現場の状況のうち通報する必要があると認めたものは、他の在留邦人にとって貴重な情報となり得るため、随時、対策本部(在スラバヤ総領事館またはEJJC事務局)に連絡する。
(ii)自分や自分の家族または他の邦人の生命・身体・財産に危害が及ぶ、または及ぶ怖れがある時は、迅速且つ具体的にその状況を在スラバヤ総領事館に報告する。緊急事態に邦人が巻き込まれる可能性が生じた場合には、在スラバヤ総領事館はEJJCと協力して邦人の所在、安否の確認を行うことになるので、邦人に関わる被害または関連情報は直ちに対策本部に連絡する。また、緊急事態発生時には電話が不通となり、対策本部が状況を十分に把握できないこともあり得るので、出来るだけ自ら積極的に連絡を行うようにして、対策本部の指示の下に行動することが必要。
(iii)緊急事態発生の際には、お互いに助け合って対応に当たることが必要。対策本部より在留邦人の方々にも種々の助力をお願いすることもあるので宜しくご協力をお願いする。
(ニ)短期滞在者等在留届を提出されていない邦人への対応
短期滞在者等のうち、本邦の派遣元企業・当地の受入れ企業等の所在が明らかな場合は、それらを通じ本人に情報の伝達を依頼することもある。
在留届を提出されていない在留邦人、旅行者、受け入れ先の不明な短期出張者などに対しては、直接的な連絡手段はないので、主要ホテル等を通じ、張り出し等の方法で伝達することになる。
(ホ)緊急事態での注意事項
(i)銃撃戦になった場合、または銃撃音が近くに聞こえるような場合は、みだりに窓から顔を出したりしない。流れ弾、跳弾は屋根を貫通するので、周りに壁がある部屋に当座の食糧、水等を準備し、籠城する。
(ii)家屋に騒乱当事者が侵入し、物品を要求された場合には、抵抗しない。
(iii)家屋の中にいては危険な状態となり、やむなく屋外に脱出する場合には、日の丸、白旗を状況に応じ掲げることも身を守る一つの知恵。
(iv)戸外で暴徒を見かけた場合には、直ちに彼らから遠ざかるか、その余裕がない場合には、近隣の家に助けを求める。
(ヘ)国外への退避
(i)引き上げ等のタイミング
「レベル4:退避して下さい。渡航は止めてください。(退避勧告)」または「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」が発出された場合は勿論、それ以前の状態においても危険を察知した段階で各自の判断で引き上げることを特にお勧めする。華人や他の外国人の退避者で混乱する前にタイミングを失しないよう国外等に退避する。
(ii)「レベル4:退避して下さい。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発出された場合には、一般の商業フライトが運行している間に、商業フライトを使って可能な限り早急に国外へ退避する。
(ト)在留邦人の集結
緊急事態が切迫し、対策本部が退避または退避のために適切であると判断した場合には、対策本部の指示の下に残留された在留邦人の方には一定の場所に一時集結して頂くことも想定される。何処に集結して頂くかは、具体的状況によるが、このような場所として、在スラバヤ総領事館、総領事公邸、日本人学校、指定するホテル、アパート等が考えられる。
このような場合、可能であれば非常用物資を持参の上、自力で一時集結場所に集合して頂くが、道中の身の安全確保は各自の判断による。なお、緊急時には自身及び家族の生命、身体の安全を第一に考え、その他の携行荷物は必要最小限にする。