在マカッサル領事事務所 海外安全対策情報

海外安全対策情報 2014年度第1四半期

1.治安情勢及び一般犯罪の傾向

(1)マカッサル市内においては、ギャング(暴走族)による事件が多発している。合計で200名以上にのぼるギャングが暴走行為を繰り返しているといわれており、コーヒーショップやインターネットカフェを襲撃し、破壊行為を行った際に店内にいた客が怪我を負う事件が発生。また、中学生1名が手製ボーガンなど凶器を所持するギャングに襲われ、ボーガンの矢が当たり、死亡する事件も発生している。ギャングは凶器を所持しており、一般市民へ危害を加える凶悪集団であるところ、夜間時の外出は避ける、万が一遭遇した際は、その場から速やかに離れる、ギャングをあおるような言動は行わない、などの対策が必要。
(2)7月9日に行われる大統領選挙の結果次第で、治安に大きな影響を及ぼす可能性がある。2012年の南スラウェシ州知事選では、落選した候補支援者がバイクを燃やす、投石を行う等、暴徒と化した経緯があるので、最新情報の入手に努め、選挙関連施設、デモ隊には決して近づく事のないよう、注意が必要。
(3)6月29日より断食月に入っている。断食明け大祭(レバラン)に向け、新しい衣服の購入や帰省等の支度で出費がかさみ、物価も上昇するので、同期間中は強盗やひったくりなど、一般犯罪が増加する傾向がある。外出時は戸締まりを行い、歩行中は鞄を道路とは反対側に持つなど、いつも以上に防犯意識を高める必要がある。また、イスラム擁護戦線(FPI)が違法営業と称し、酒類を販売するレストランを襲撃し、店内を破壊する事件が発生した経緯もあり、同期間中は娯楽施設や酒類を販売するレストランには立ち入らないようにしなければならない。

2.邦人被害事案

在留邦人が事件に巻き込まれたケースは報告されていないが、決して当地治安が良いということではなく、在留邦人が少ないことや安全対策に留意している結果であり、一般犯罪や麻薬事件などは、身近な場所で発生している。事件・トラブルに巻き込まれないよう、防犯意識をより高めて行動する必要がある。

3.テロ・爆弾事件発生状況

発生状況なし。

4.誘拐・脅迫事件発生状況

邦人被害の事件は認知していない。

5.対日感情

対日感情は基本的に良好であり、特段の変化は見られない。

6.日本企業の安全に関わる諸問題

関連情報なし。


過去の情報

海外安全対策情報(2013年度第4四半期)
海外安全対策情報(2013年度第3四半期)
海外安全対策情報(2013年度第2四半期)
海外安全対策情報(2013年度第1四半期)
海外安全対策情報(2012年度第4四半期)